Not doing but being

東京都大田区で開業している訪問診療医のブログ。主に緩和ケア、認知症、訪問診療、介護、看取り分野の話題です

2021-01-01から1年間の記事一覧

2020~2021年で最も読まれた記事3つ

お早うございます。過去の記事で、 多く読んで頂いたものを ピックアップして紹介する シリーズも最終回です。今回は2020年~2021年、 記事が少ないので まとめてご紹介します。私がいくまでもたせて下さい kotaro-kanwa.hateblo.jp 「死に目に会う」と言い…

2019年、最もよく読まれた記事3つ

ブログを振り返り、 たくさん読んで頂いた記事を まとめています。 今回は2019年の3つ。だいぶ記事が少なくて 全部で30くらいしかありません…。 2週間に一度くらいの 更新だったということですね。「患者の自己決定」の難しさ kotaro-kanwa.hateblo.jp患者さ…

2018年最も読まれた記事3つ

こんにちは。今日は昨日に引き続き、このブログで最も 多くの方に読んで頂いたものをピックアップ してご紹介します。本日は2018年版になります。 記事の出来はともかく 多くの方に知って頂きたい、 考えて頂きたい内容です。在宅看取りと事故物件 kotaro-ka…

2017年最も読まれた記事4つ

こんばんは。 いつもブログをご覧頂き、 有難うございます。実は、ブログの引っ越しを 考えておりまして、 約4年続けたこのブログ、 一旦終了にしようと 思っています。その前に、記事が埋もれて しまうのもなんかさみしく、 最も読まれた記事、 反響を頂い…

治療の選択における医師の影響力

先日Twitterで胃瘻に関する話題を 書きました。患者さんも奥さんも 延命はしないと言っていましたが いざ入院し食事が出来なく なった時、ご家族に迷いが生じ、 結局胃瘻をすることになりました。胃瘻について本来はもっと詳しく 話しておきべきでしたが 「…

『いのちの停車場』

5月から上映が始まった、『いのちの停車場』。 訪問診療を題材にした映画です。 残念ながら都内では「緊急事態宣言」延長の ため観ることが出来ません。 俳優陣がとても豪華で良さそうなのですが 他県に行く時間もなく、私は小説を読むこと にしました。いの…

患者さんの「死にたい」という言葉

今日は、こまち先生のブログを読んで考えたことを書きます。ameblo.jpまずブログがとても良いので是非お読みください。私は訪問診療を行っていますので、がんの終末期の患者さん や、介護を受けている高齢者の患者さんと出会い、話をする ことが多いのですが…

85歳、フルコース

患者さんの状態が急変し、心肺停止あるいはそれに近い 状態(バイタルサインが悪化していく状況)にある時、 昇圧剤を使用したり心肺蘇生を含めあらゆる医療行為を 行い回復を目指す時、医療者はよく「フルコース」と いう言い方をします。これに対して蘇生…

『早川一光の「こんなはずじゃなかった」』

往診医の大先輩である早川一光先生は、多発性骨髄腫の ため2018年6月にご自宅で亡くなりましたが、この本は 同タイトルで京都新聞に連載していた早川先生の連載を 娘さんがまとめ、介護の様子を加筆して出版された本になります。早川一光の「こんなはずじゃ…

「緩和ケア」の名称をもう一度考える

Twitterで話題になったので、もう一度「緩和ケア」という 言葉について思っていることをまとめてみたいと思います。何度もお話している通り、本来「緩和ケア」には「終末期」 という意味は全くありません。患者さんの困りごとを助ける、 様々な医療やケアの…

代替医療を否定するだけの医師は「毒親」になっていないか

代替医療について、これまでもブログで書いて来ました。kotaro-kanwa.hateblo.jpkotaro-kanwa.hateblo.jpパターナリズムという言葉があります。 Wikipediaによれば、 強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、 本人の意志は問わずに介入…

「何処で亡くなるか」より大事なこと

最終的に自宅で亡くなった患者さんの家族から、 「最後まで家にいさせてあげられて良かったです」 という言葉を頂くことが多いです。 「そうですね」と答えると同時に、在宅医として お役に立てたと嬉しく思う瞬間でもあります。しかし、自宅でなく病院で亡…