Not doing but being

東京都大田区で開業している訪問診療医のブログ。主に緩和ケア、認知症、訪問診療、介護、看取り分野の話題です

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

看取りを支える

長尾和宏先生のブログ記事を紹介させて頂きます。blog.drnagao.comとても大切な内容を取り上げて下さったと思います。 介護施設における看取りの現場で、「体温が上がりました」 「血圧が下がりました」、「酸素の数字が下がりました」と 時間を問わず連絡し…

お医者様と患者様

こんな記事を読んでの感想です。http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/di/column/kumagai/201807/556919.html登録していないと読めない記事かもしれません。 主治医を「お医者様」と呼び、薬を減らして欲しいと思いながら 言い出せない80代の男性の患…

「異常者」と殺意を生む職場

大口病院の事件は衝撃的な内容でした。 「信じられない」「許せない」という多くの声の中で、 一部の医療者・介護者はTwitter等で高齢者医療・延命治療 のあり方、医療・介護者の置かれている過酷な環境などを 発信していました。しかし、これに対しては、「…

介護における「ボディタッチ」の是非

昨日Twitterで、「介護におけるボディタッチは風俗法に 抵触するのではないか」という意見をお聞きしました。 個人的には結構ショックで、「ついにこういう時代が 来たか…」と思いました。この指摘は、看取り前の がん末期の患者さんに対して、看護師が手を…

命の重み

私がレジデントの頃の話です。 病院かかりつけの患者さんが窒息で救急救命センターに 搬送されました。一命を取りとめましたが食事も会話も 出来ず、胃瘻に。また、もともと透析をするかどうか ギリギリの方でしたが、救命後は透析も必要となりました。 経過…

入院時に受ける急変の説明

病院に入院すると、家族が病状の説明を受けた時に、 「急変時の方針」を決めるよう求められる場合があります。 もちろん、この場で答えたことが今後も変更不可能ということ ではありません。後に変更も可能です。しかし後述のように いざ起こってしまってか…