Not doing but being

主に緩和ケア、認知症、訪問診療、介護、看取り分野の話題です

緩和ケア(治療)

在宅緩和医療、保険適応外の壁

2017年6月7日の、薬事日報の記事です。 とても大きな問題だと思うので紹介させて頂きます。www.qlifepro.com緩和ケア領域の薬剤は保険適応外処方が多く、病院から 在宅へのスムーズな以降に支障を来たす例があるという内容。 長野県の医師を対象としたアンケ…

タペンタが使いにくい理由

平成26年8月18日に発売されたタペンタドール、商品名 「タペンタ」ですが、オピオイドのμ受容体を刺激する 作用と、ノルアドレナリン再取り込み阻害を合わせ持つ 薬剤です。オピオイド作用+SNRIと言えば分かりやすい かもしれません。オピオイド作用+下降…

終末期のリハビリテーション

最近愛読している、終末期・緩和ケア専門のリハビリを 行う理学療法士・藤田さんのブログの記事です。kanwakea-fujita.hatenablog.com毎回興味深いテーマをするどい視点で書いておられる のですが、読者登録が少なくもっと多くの方に読んで 頂ければ良いのに…

ブプレノルフィン(レペタン)

本日の内容は医療者向けになります。 長尾和宏先生の町医者日記の記事から。blog.drnagao.com簡単に内容をまとめると、ブプレノルフィンには色々 な長所がありもっと見直されて良いのではないか という内容。ブプレノルフィンはオピオイドのパーシャルアゴニ…

モルヒネを13年間飲み続けた患者さん

またもやTwitterからの話題になりますが、こんなニュース を見掛けました。毎日新聞の医療プレミアから、 『緩和ケアの誤解 医療用麻薬は怖くない!』。少し前の 記事でした。https://mainichi.jp/premier/health/articles/20151202/med/00m/010/016000c私が…

サンドスタチンの在宅での使い方

医療者ではない、一般の方には面白くない話が続いてしまい、 申し訳ありません。本日は末期がん患者さんの消化管閉塞で 症状緩和に用いられる「サンドスタチン」を在宅で使用する ためのコツをお話したいと思います。まず、サンドスタチンは皮下注用と書かれ…

サンドスタチンの今(2)

昨日の続きです。昨日は、がん終末期に起こる腸閉塞 に昔から使われてきたサンドスタチンの紹介。 しかし新たなエビデンスは効果に疑問を投げ掛ける 結果となりました…という内容でした。この内容について、『緩和ケア2015年9月号』で特集 されています。文…

サンドスタチンの今(1)

消化管内のがんや、がん性腹膜炎の患者さんで 腸の中の内容物(腸液・便・ガス)が詰まって しまう場合があります。これを腸閉塞と言います。 主な症状は嘔気/嘔吐、腹痛、腹部の膨満感です。 腸閉塞はがん以外でも起こりますが、がんが原因 で起こった腸閉…

アブストラルとイーフェン

本日はがんの疼痛緩和に用いる薬のお話です。 フェンタニルという麻薬のレスキュー(痛みが強い時に 追加で使う)として使用される薬剤になります。どちらも2013年に発売されましたが、それまではフェンタニル のパッチ(デュロテップ、フェントス)を使って…

ハイスコ舌下

昨日の続きです。※初めにお断りしておきますが、ゴロゴロいったから と言って死前喘鳴とは限りません!他の病態でも、 喉もとでゴロゴロ言うことはあります。原因により、 薬剤の反応も当然違いますし、後述する吸引も全て において推奨されない訳ではないの…

がん末期の呼吸困難治療まとめ

本日のエントリーは医療者向けになります。 2016年に緩和医療学会の「がん患者の呼吸器症状 の緩和に関するガイドライン」が改訂されています ので、大きな変更点を中心に、有名な文献はリンク を貼っておきます。がん患者の呼吸器症状の緩和に関するガイド…